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【富士通の将来性】SIer業界最大手の未来は?事業の選択と集中、グローバル戦略を着実に進めていた

【富士通の将来性】SIer業界最大手の5年後•10年後は?中計から紐解く注目の取り組み4選

疑問
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富士通の将来性は…?

富士通はSIer業界の最大手。
2022年度の売上高は、国内SIerトップでした。

また世界でも、アクセンチュアやデロイトに次いて、TOP5のITベンダーとされます。


SIerへの就職、転職を考える方は、一度は富士通を検討するでしょう。

そんな富士通ですが、今後の5年、10年と見たときに将来性はあるのでしょうか?

この記事の内容

現役SIer勤務の筆者が、富士通の中期経営計画などをもとに、今後の注目取り組みをまとめました。

  • 事業ポートフォリオの整理
  • 社会課題の解決「Fujitsu Uvance」
  • 先端技術の実装「Fujitsu Kozuchi」
  • グローバル戦略
この記事を書いた人 キャリア夫婦

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富士通の将来性:
会社概要

企業概要

富士通は、1935年に創業した日本の老舗IT企業。

元は大型コンピュターなどのハードウェアメーカーとしてスタートしました。


現在ではITの分野で、ソフトウェア開発や先端技術開発など、広い分野でITサービスを提供しています。

中でも、システムインテグレーション(SI)事業では、日立製作所やNTTデータと共に国内トップクラスの規模を誇ります。

Geekly

SIer売上高ランキングでは、富士通がトップ。

SIerの売上高ランキング1位は3兆354億円の売上を誇る「富士通」です。

富士通は、業界最大規模の大手SIerとして有名で、ITサービス市場にて国内1位、世界5位を獲得しています。

引用元:Geekly

事業としては、最大手ならではの大規模なシステム開発を通じて、国内外の主要企業/政府機関のITインフラを支えています。

例えば、

  • 東京証券取引所の売買システム
  • マイナポータル

などの超重要システムは、富士通が担っています。

SIer夫
SIer夫

国民的なシステムを作っているって、すごいこと!

また、祖業のハードウェアの強みを活かし、量子コンピューターや、スーパーコンピューター富岳を自社で保有しています。

そういった計算機を用いた最先端の研究も強みです。

業績推移

売上高(百万円)営業利益率
2022年度3,713,7679.04%
2021年度3,586,8396.11%
2020年度3,589,7027.42%
2019年度3,857,7975.48%
2018年度3,952,4373.29%
直近5年の連結業績

2022年度の売上高は、約3.7兆円でした。

5年推移だと売上高は概ね横ばいですが、営業利益率は改善傾向にあります。


なお長年、ハードウェアやシステム開発で成長を続けてきましたSIerですが、現代は

  • クラウド
  • ローコード
  • AI

などといった技術の波がきており、新しい収益モデルへの転換が急がれています。

最大手の富士通も例外ではありません。


富士通の将来性を占う注目の取り組みを、富士通の中期経営計画を参考にご紹介します。

富士通の将来性:
注目の取り組み4選

富士通の注目の取り組み4選
①事業ポートフォリオの整理

富士通 中期経営計画

2023年4月に発表された中期経営計画では、

  • 従来の強みであったハードウェア事業は現状維持
  • クラウド活用等の成長領域「サービスソリューション」への注力

の方針を掲げました。


上でご紹介した通り、富士通のパソコンを中心としたハードウェア事業が祖業です。

特に、メインフレームと呼ばれる大型コンピューターについては、富士通は23年連続出荷台数一位と、国内でNo1の実績を誇ります。

富士通の成長の根源であったといえます。

富士通メインフレームは、出荷台数において、23年連続、国内シェア No.1を維持しています。

引用元:富士通HP

一方で、近年は、クラウドやAIなどのデジタル技術の進展により、世の中的にハードウェアの重要性が低下。

重要性が低下しているということはニーズが減り、収益性や成長性の観点で頭打ちの傾向にあるということです。


それらを踏まえ、富士通は事業の選択と集中を進める方針を示しています。


メインフレーム事業については2030年に生産を終了し、2035年にはサポートを終了する方針が示されています。

そして、ハードウェア事業など縮小エリアのリソースを収益性の高い事業に集中させ、新たな成長の柱を育成する戦略です。

既存社員の再教育などにより、2025年までにコンサル要員を10,000人にまで拡充する方針が示されています。


社会環境に合わせて選択と集中を行い、企業としての持続的な成長を目指しています。

なお、選択と集中は以前から継続して取り組んでいるテーマです。

その甲斐もあり直近5年の営業利益率は改善傾向であると言えるでしょう。

富士通の注目の取り組み②
社会課題の解決「Fujitsu Uvance」

Fujitsu Uvance

富士通は「Fujitsu Uvance」のブランドで、社会課題の解決にフォーカスする方針です。


単に利益を追求するだけでなく、

  • 社会的責任
  • 持続可能性

を重視しています。

富士通は社会課題に焦点を当てることで、長期的なビジネスモデルを構築し、企業としての社会的価値向上を目指します


また、Fujitsu Uvanceのブランドでグローバルの知見を結集することで、

  • 先端技術活用やコンサルなどのケイパビリティ向上
  • 顧客へのブランド認知の向上

などを図り、外資系コンサルに対抗し、顧客の戦略領域へ参画する狙いがあります。

Uvanceの売り上げは、2022年度の2000億円から2025年度に7000億円を目指す。その15%に当たる約1000億円をSaaSが占める見込み。実は2022年度の売り上げの大半は、Business Applicationsが稼ぎ出している。しかも、「案件が潤沢にあり、確実にとれる」(高橋氏)とし、2025年度にホリゾンタルの売り上げを1000億円増の約3000億円にする。

引用元:ZDNET

なお、富士通はパーパス(存在意義)を下記と定義としており、Fujitsu Uvanceがまさにこれを実現するための手段と位置付けられています。

わたしたちのパーパスは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくことです。

引用元:富士通HP

顧客事例①
持続可能な都市:ミュンヘン市のシェアードモビリティソリューション

富士通はHexagon(スウェーデンに本社を置くグローバルテクノロジー企業)と共同で、ミュンヘン市において持続可能な都市「Trusted Society」を実現するための提携を発表しました。

  • CO2削減
  • リアルタイムでの交通情報の状況把握

などといった、持続可能性に関する社会課題を解決するユースケースの構築や、ソリューションの提供を目指します。

顧客事例②
がん治療の未来:愛知県がんセンターでのAI活用

富士通は愛知県がんセンターと協力して、がん患者ごとに最適な治療薬の選択を支援するAIシステムを開発しました。

患者に最適な治療薬を効率よく正確に提示することで、治療効果の向上と不必要な治療の回避が期待されます。

顧客事例③
安心安全な水を誰にも:ブロックチェーンを活用した水取引プラットフォーム

富士通はイギリスのBotanical Water Technologies LTD.と協業し、ブロックチェーン技術を活用した水取引プラットフォーム「Botanical Water Exchange」の構築に成功しました​​。

BWT社は、食品工場で野菜や果物の圧縮時に発生する従来廃棄されていた水分を植物由来の純水(Botanical Water)として精製する革新的な技術を持っています。

Botanical Waterの精製、販売、購入、配送、利用といった工程におけるプロセスをブロックチェーンで管理することで、真証性を担保しつつ、様々な企業がBotanical Waterを安全に取引できる市場を創造します。

富士通の注目の取り組み③
先端技術の社会実装「Fujitsu Kozuchi」

Fujitsu Kozuchi

社会課題、顧客課題の解決に先端技術の活用は欠かせません。


富士通は先端技術の研究開発をすると同時に、顧客のユースケースに応じてより早く・手軽に活用できる仕組み作りをしています。

その一つが「Fujitsu Kozuchi(Fujitsu AI Platform)」という、富士通が開発した先端AI技術を迅速に利用することができるプラットフォームです。


AIを導入する際、下記2点が重要かつ難しい部分でもあります。

  • 仮に高性能なAIがあったとしても、それをどう業務に適用するかが鍵
  • 導入後に最初から期待通りの効果が出るかは未知数なことから、より早く・安く導入することが望ましい

これを解決するのが
「AIイノベーションコンポーネント」
という業種、業界ごとのユースケースにカスタマイズされたAIのパッケージ。

富士通側で、顧客のニーズに沿った最先端のAIモジュールを開発することで、顧客は自社で開発するよりも、ビジネスニーズにAIを安価にスピーディに導入できるようになります。


例えば、

  • 不正監視
  • 購買行動分析

などといったユースケースに最適化されたAIモジュールが用意されています。

顧客は富士通と組むことで、AIをビジネス課題に素早く実装し、業務の高度化を目指すことができます。

参考:ChatGPTについての取り組み

最近話題のChatGPTについても、研究開発や顧客課題への適用を進めています。

一例として、富士通は2023年5月から、東京工業大学・東北大学・理化学研究所とのコラボで、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した、日本語版の大規模言語モデル(生成AI)の研究開発を実施しています。

ChatGPTなどは英語をベースに学習をしているため、日本語の精度が相対的に低いという課題があります。

そういった課題に対して、将来的には、日本語に特化した生成AIの開発に繋げる狙いがあるとのこと。

自社でスパコンを保有する富士通ならではの壮大な取り組みです。
また、創薬や銀行業務へのChatGPTの適用を実証するなど、最大手ならではの最先端の取り組みを行なっています。

富士通の注目の取り組み④
グローバル戦略

富士通 中期経営計画

国内は人口が減り続け、経済は縮小傾向です。

日系企業が持続的なビジネス拡大を狙うには、人口が増え続ける海外の成長を取り込むことが重要です。


この点で、富士通は世界TOP5に入るITベンダーで、2023年時点で海外売上比率が35%です。

この35%という数字は、SIerだと日立製作所に次いで高く、富士通が世界で活躍するグローバル企業であると言えます。


2023年4月からの中期経営計画では、戦略の一つとしてグローバル強化を掲げています。

上記で紹介したFujitsu Uvanceの売上比率を2022年度の20%から、2025年度には40%にまで高める方針。


また、豊富な手元資金を活用した海外企業のM&Aを推進する方針も報じられています。

国内外ともにSIビジネスからソリューションビジネスへの移行を目指しており、その戦略に沿った企業を買収しています。

直近買収した海外企業の一例
  • Enable Proffeciolal Services(オーストラリア):ServiceNowの専門コンサルティング会社
  • InPhySec(ニュージーランド):大手サイバーセキュリティ企業
  • GKソフトウェア(ドイツ):SaaS型ソフトウェア専門プロバイダ

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富士通の将来性
まとめ

今回は富士通の将来性に関わる注目の取り組みを、中期経営計画などからまとめました。

この記事のまとめ

富士通は「社会課題の解決」を大目標に掲げ、事業ポートフォリオの整理や先端技術の活用、グローバル戦略などを掲げてます。

独自のスーパーコンピューター「富岳」などを用いて生成AI関連の取り組みにも積極的です。

なお、この記事の内容は富士通の取り組みのほんの一例なので、もっと知りたい方は富士通のHPやIR資料などをご確認ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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